患者様の情報

80代 男性

疾患・症状


患者様の状態

約3年前より両足にしびれが出現され、3分程歩かれると鈍痛としびれが強くなり、休まないと歩けない状態になられました。リハビリ等の保存的治療を行われましたが、改善が乏しい状態であられる事から当クリニックを受診されました。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、第4腰椎と第5腰椎、第5腰椎と第1仙骨の間にある椎間板が潰れており、足の神経も圧迫を受けている状態です。この様な状態を脊柱管狭窄症と言います。また椎間板の飛び出した様な変形を椎間板ヘルニアと言います。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

損傷した椎間板L4/5、L5/S1にDST(ディスクシール治療)を行いました。

治療風景①

局所麻酔のみで治療を行いました。非常に細い針を用いて皮膚に麻酔を行っております。

治療風景②

治療用の管を挿入しているところです。治療用の管を変形させて椎間板内の適切な位置までレントゲン透視装置を用いて挿入しました。

椎間板を検査しているところです。この後DST(ディスクシール治療)を行っております。また患者様は治療中に動画はご覧になられませんでしたが、治療後に動画を用いてご説明申し上げました。
治療時間は19分でした。痛みはさほど感じられることもなく、歩いて帰宅していただいております。


院長より一言

12月頃にはコロナ感染症の第8波が到来すると言われております。今のところ重症化率は高くなくオミクロン株と同等のリスクと言われておりますが、私自身もワクチン接種を4回施行し備えております。また例年インフルエンザワクチンも接種を行っておりますが、今年は品薄なのかインフルエンザワクチンの到着が遅れている様です。その他の医薬品も中国のロックダウンの影響から生産が滞っているとの話を聞きます。当院の治療に関する医薬品は十分備蓄がありますので心配はありませんが、国内で医療の質が低下しないか心配です。気を引き締めて感染予防に努めたいと思います。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


腰部脊柱管狭窄症

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腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。