患者様の情報

50代 男性

疾患・症状


患者様の状態

仕事が重労働であり、10年ほど前より腰の左側と左臀部の痛みが時折出現していたが、痛みは軽度であったため様子をみられていた。ただ最近になり、痛みが強く出現するようになられ、仕事が出来なくなってきたため当クリニックを受診されました。


診察と検査結果

MRI

腰を横から見た写真です。向かって右側が背中側 向かって左側がお腹側となります。腰は1つ1つが小さい腰の骨(腰椎)が縦に並んで出来ています。ただし骨同士がぶつかってしまうと骨が痛んでしまうので、腰の骨と骨の間にクッション(椎間板)が入っています。この写真ではクッションが明らかに潰れているところが4箇所あります。またすぐ傍には足の神経が通っているので、クッションが潰れてくると神経痛の原因にもなります。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

腰椎L1/2・L2/3・L3/4・L4/5・L5/S部分にDST5箇所の治療を行いました。潰れたクッションを検査し、治療する事で、腰痛と足の神経痛の改善を図ります。

治療風景①

治療前に同様なアプローチで治療を行うか、検討しているところです。

治療風景②

治療方針を決定し、患者様が治療室に入られたところです。

治療風景③
治療風景④

まずは、局所麻酔により痛みを取り除き、治療用の管をクッション(椎間板)まで挿入します。

治療風景⑤
治療風景⑥

患者様は痛みもなく、落ち着いておられたので、私とご一緒に、検査を動画にてご覧いただいているところです。

患者様はこの様な動画をご覧いただき、私は動画の説明をします。治療時間は20分でした。


術後

治療後は2時間程度で歩いていただき、退院していただいきました。日帰り治療となりますが、滞在時間は3時間程度となります。

※治療効果は個人差があります。


院長より一言

写真などを用いて、出来るだけわかりやすく、当クリニックの日帰り治療をご説明しようと努力しておりますが、文字と写真だけでは、説明が難しいこともあります。しかし診察室であれば、病気に関して、より詳しく時間を割いてご説明させて頂いております。ご病気を理解する事は、今後の生活において、何を注意するべきか、理解する事になりますので、ご興味のある患者さまに置かれましては、一度ご連絡いただければと存じます。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


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