患者様の情報

70代 男性

疾患・症状


患者様の状態

令和2年6月頃より腰痛が出現し、今年に入り腰痛発作を繰り返すようになられました。4月頃より右の臀部と右足の痛みとしびれが出現し、7月頃より歩けなくなったため来院されました。来院時は杖歩行の状態で、ご希望は米作りをしたいとおっしゃっていました。


診察と検査結果

第3腰椎と第4腰椎間の椎間板(L3/4)、第4腰椎と第5腰椎間の椎間板(L4/5)、第5腰椎と第1仙骨間の椎間板(L5/S)の椎間板ヘルニアを認めました。特にL4/5では写真の様に脊柱管狭窄症を認めます。

MRI

施術内容

DST法(ディスクシール治療)

腰椎L3/4・L4/5・L5/S部分にDST3箇所の治療を行いました。治療中は痛みを感じられなかったので、ご一緒に造影検査から椎間板治療の様子を見ていただきました。

治療風景①

治療中『ここが悪いところやな』と病気の場所についても十分ご理解いただいておりました。

治療風景②

術後

治療後は1時間で歩行していただきましたが、しびれが10分の1程度まで改善を認め、大変満足しておられました。症状の改善が、お米の収穫に間に合うように一生懸命治療させていただきました。


院長より一言

可能な限りご希望に添った治療を提案させて頂きますが、治療効果が出現するまで数ヵ月かかる場合もあります。今後も日本および海外の知見を交えて、より効果的な治療があれば率先して研修を行い、皆様にご提供できるように努めてまいります。

※治療効果は個人差があります。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。