椎間板ヘルニアとは?症状や原因

椎間板ヘルニアとは?

椎間板ヘルニアは腰椎と腰椎の間にある椎間板が労働環境や加齢により損傷し、亀裂が入り、髄核が外に飛び出した状態を言います。
ヘルニアには突出型と脱出型の2種類があります。
突出型は髄核が線維輪から飛び出さず、神経の一部を圧迫している状態で、脱出型は髄核が線維輪を突き破り神経に直接圧迫している状態を指します。

椎間板ヘルニアの症状

椎間板ヘルニアになると慢性的な腰痛、急性腰痛と呼ばれる一時的に激しい腰痛が出たりすることがあります。ぎっくり腰もヘルニアの症状とされています。
腰痛以外にも足やお尻に症状がでる坐骨神経痛の症状もあります。

椎間板ヘルニアの原因

日常生活で重たいものを持ち上げたり、激しいスポーツや加齢により椎間板に負担がかかると椎間板が変形しヘルニアの原因となります。
また最近の研究では神経を圧迫するといった物理的な神経圧迫が原因ではなく、脱出した新鮮な髄核による炎症が原因で痛みやしびれといった症状が出現すると考えられています。


椎間板ヘルニアの治療方法

椎間板ヘルニアの治療法としてまず選択されるのは保存治療です。
お薬による投薬コントロール、神経根ブロックと呼ばれるブロック注射、リハビリになります。
しかし、保存治療で痛み・痺れが改善されない、激痛で動けない場合には外科的手術も検討されます。

椎間板ヘルニアの手術方法別の治療効果やリスク

椎間板切除術(LOVE法)

治療の効果と治療期間

ルニア治療として古くからおこなわれている手術方法です。
神経を圧迫している椎間板を切除し、神経の圧迫を取り除くことを目的とした治療法です。
手術時間:30分~1時間
入院期間:1週間~10日程度

治療のリスク

切開範囲が広いため感染症や神経損傷のリスクが高く、体への負担が大きいです。
術後はリハビリと通院が必要です。

顕微鏡下椎間板摘出術(MD法)

治療の効果と治療期間

LOVE法に比べると切開範囲が狭く、筋肉の剥離もしないため手術時間・入院期間の短縮が可能になった治療法です。
手術時間:30~1時間程度
入院期間:4~6日程度

内視鏡下椎間板ヘルニア摘出術(MED法)

治療の効果と治療期間

切開後に内視鏡を挿入し、モニターで拡大しながら手術を行います。
抜糸の必要はなく、テープで固定します。手術の翌日から歩行が可能で早期退院も可能です。
手術時間:1時間程度 入院期間:1週間程度

経皮的内視鏡下腰椎椎間板摘出術(PELD法)

治療の効果と治療期間

MED法よりも切開範囲が狭く、6mmの操作管に内視鏡や3mmの小鉗子を入れてヘルニアを摘出します。手術翌日には退院が可能です。
手術時間:1時間程度 入院期間:1日程度

治療のリスク

MD法、MED法、PELD法はそれぞれ視野の狭い範囲での治療になるため神経組織への損傷リスクが高く、ヘルニアが十分に取り切れず再手術が必要になるリスクが存在します。

ディスクシール治療(DST法)

治療の効果と治療期間

椎間板の損傷を塞ぎ、椎間板の修復・再生を目的とした治療法です。
脊柱管狭窄症をはじめとする腰痛疾患に対応しており、切開なし、局所麻酔で治療を行うため外科的手術と比べても負担の少ない治療法です。
手術時間:25分程度
入院期間:なし

治療のリスク

外科的手術と比べると僅かですが、感染症・合併症のリスクはあります。 また治療効果が発揮されるまでに3~6カ月程時間が必要です。

経皮的椎間板インプラント治療(PIDT法)

治療の効果と治療期間

PIDT法は椎間板のボリュームを減少させることなく、治療後にインプラントとして残るため椎間板機能を温存しつつ、ヘルニアを治療することができる治療法です。
椎間板切除術(MEDやPELD等)の外科的手術によるリスクを懸念される患者様にも対応可能です。
手術時間:25分程度
入院期間:なし

治療のリスク

治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。
また局所麻酔によるアレルギー反応の出現が可能性僅かですが存在します。

経皮的オゾンレーザー治療(PLOT法)

治療の効果と治療期間

椎間板ヘルニアに対してレーザー治療とオゾン治療を組み合わせた治療法です。
レーザーで椎間板内部の圧力を下げヘルニアを治療し、神経に炎症が生じている部分にオゾンを吹きかけて痛みを鎮静化させる治療法です。
特にしびれが強い方や慢性的な痛みがある方にPLOT法をご提案することがあります。
手術時間:25分程度
入院期間:なし

治療のリスク

治療後に一時的な腰の重だるさや疼痛を感じることがあります。
また、外科的手術に比べてごく僅かですが治療箇所からの感染症・合併症のリスクがあります。

経皮的椎間板オゾン治療(PODT法)

治療の効果と治療期間

オゾン酸化を利用したオゾンを吹きかけることで脊柱管狭窄症の痛みを緩和させる治療法です。
当院では痺れの症状が強い場合にも使用している治療法です。切開なし、局所麻酔での治療が可能です。
手術時間:15分程度
入院期間:なし

治療のリスク

外科的手術と比べると僅かですが、感染症・合併症のリスクはあります。
また治療効果が発揮されるまでに1~3カ月程時間が必要です。

経皮的レーザー椎間板減圧術(PLDD法)

治療の効果と治療期間

日本で古くから行われているレーザーを使った椎間板内圧を下げる治療法です。
軽度から中度のヘルニアに対して有効で神経を圧迫する脱出型にも有効な治療法です。
手術時間:15分程度
入院期間:なし

治療のリスク

外科的手術と比べると僅かですが、感染症・合併症のリスクはあります。
また治療効果が発揮されるまでに1~3カ月程時間が必要です。


術後について

外科的手術の場合、入院やリハビリが必要になり最大で1カ月の入院、3か月間のリハビリが必要になります。
低侵襲であれば入院期間は短くなります。
当院のDST法やPODT法は入院の必要がなく、リハビリは専門のスタッフが常駐しているため一人ひとりの症状に合わせて運動指導を行っています。

まとめ

椎間板ヘルニアは若年層に多いと言われている疾患です。
比較的症状が軽い場合はリハビリやお薬による投薬コントロールも治療法の選択肢のうちの一つです。
ですが、慢性的腰痛やしびれがある場合には、治療も検討されます。まずは現在お悩みの症状から適切な治療方法について医師にご相談ください。
当院では選択肢の一つとして日帰りでできる腰痛治療をご提案しております。切開はせず、局所麻酔を使用しているため身体への負担も少ない治療方法です。


この記事の著者

この記事の著者:野中康行院長

院長 野中 康行

NLC野中腰痛クリニックでは、DST法をはじめとする腰痛治療を行っています。海外の先進治療を導入することで、腰をはじめとする脊椎疾患に悩む患者様の治療の選択肢を広げ、症状や状態に合わせた治療を提案しております。 主に脊柱管狭窄症、すべり症、椎間板ヘルニア等の対象疾患を中心に、ご高齢の方、再手術を検討する方、短期間での社会復帰を求める方にとって体への負担の少ない治療法を提供しています。