10代前半の若年者で、腰痛や坐骨神経痛を訴える方もいれば、反対に80代の高齢者でまったく腰痛などと無縁の方もおられます。
先日患者様より、『家族皆が同じ様に、若い頃から腰痛や坐骨神経痛をもっているのですが遺伝は関係あるのでしょうか?』とご質問を頂きましたので、最新の論文結果をご紹介しながら皆様にお伝えしたいと思います。
結論から申し上げますと、椎間板変性症や椎間板ヘルニアには家族性素因が大きい事は各種論文からも共通認識となっております。つまり関係があります。※1-3
また面白い事に腰痛に関しては、環境因子(運動等)によって悪化するのではなく、むしろ適度な運動は椎間板変性症の進行を遅らせ腰痛の発症予防につながると報告されています。※4-6
腰痛や坐骨神経痛は、遺伝が関与していますが、ただし遺伝がすべてではありません。
また適度な運動は腰痛を悪化させるのではなく、むしろ腰痛予防につながることが示唆されています。
みなさま、腰痛や坐骨神経痛、脊椎疾患の家系がおありでも、適度な運動を心がけて、予防に努めていただければと思います。
また当院では、腰痛および坐骨神経痛等の神経障害性疼痛に対して、5種類の日帰り治療で患者様に満足していただけるよう診療を行っております。
お悩みの患者様がおられましたら、お気軽にお電話やメールでご相談ください。


参考文献 参照元

※参考論文および文献※

*1:Heikkila JL,koskenvuo M,Heliovaara M,et al:Genetic and environmental factors in sciatica.Evidence from a nationwide panel of 9365 adult twin pairs.Ann Med 21:393-398,1989.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/2605032/

*2 Varlotta GP,Brown MD,Kelsey JL,et al : Familial Predisposition for herniation of a lumbar disc in patients who are less than twenty-one years old.J Bone Joint Surg Am73:124-128 1991.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/1824705/

*3 Matui H. Terahata N,Tsuji H,et al : Familial predisposition and clustering for juvenile lumbar disc herniation.Spine 17:1323-1328,1992.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/1462208/

*4 Adams MA,Dolan P: Spine biomechanics.J Biomech 38:1972-1983,2005.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15936025/

*5 Adams MA, Freeman BJ,Morrison HP,et al : Mechanical initiation of intervertebral disc degeneration.Spine 25:1625-1636,2000.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10870137/

*6 Videman T,Levalahti E, Battie MC:The effects of anthropometrics,Lifting strength,and physical activities in disc degeneration .Spine 32:1406-1413,2007.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17545908/


この記事の著者

この記事の著者:野中康行院長

院長 野中 康行

NLC野中腰痛クリニックでは、DST法をはじめとする腰痛治療を行っています。海外の先進治療を導入することで、腰をはじめとする脊椎疾患に悩む患者様の治療の選択肢を広げ、症状や状態に合わせた治療を提案しております。 主に脊柱管狭窄症、すべり症、椎間板ヘルニア等の対象疾患を中心に、ご高齢の方、再手術を検討する方、短期間での社会復帰を求める方にとって体への負担の少ない治療法を提供しています。